青木茂のリファイン建築(住宅その1)

今回は、リファイン建築の提唱者である、「青木茂」の住宅のリファイン建築を紹介します。
彼は、1948年に大分県に生まれ、1971年に「近畿大学九州工学部建築学科」を卒業し、「鉄建建設」に入社した。
1977年に、「アオキ建築設計事務所」を設立し、1990年に、「株式会社青木茂工房」を設立した。
今回紹介するのは、2007年に、福岡県福岡市南区の個人住宅をリファインした「高木邸」である。
「高木邸」のリファインは、築100年の母屋を再生する計画であった。現状は、木造2階建ての建物でかなり老朽化が進んでいて、雨漏りがひどかった。(下は旧邸宅写真)

高木邸旧.jpg

建物は、老朽化進んでいるうえに、昔ながらの間取りで使い勝手悪かった。さらに古い建物であるので、当然のように耐震性能を上げる必要があった。そのために、風の通りを良くすることに配慮して移築することを計画し、さらに90°回転する「曳き家」を行った。そして、地震力を新しく設けた6枚のRCの壁に負担させる混構造として、リファインした。(下の写真)

高木邸新.jpg

写真の右側のコンクリートの建物は、今回増築した住宅で母屋とは渡り通路でつながっている。
この渡り通路に面してアプローチ玄関が敷地より下がって道路に面している。そこからの建物の外観が下の写真である。

高木邸外観1.jpg

写真奥の建物が、リファインされた母屋であり、窓部分に縦格子で化粧されている。母屋と増築棟、渡り通路によってコの字に中庭を囲って配置されている。その中庭の増築等からの母屋の外観が下の写真である。

高木邸外観2.jpg

母屋の中庭に面した一階の軒先下の空間が、日差しを遮り淡い空間を演出している。縁側が付いていて、その内部の「リビング・ダイニング」の内観。(下の写真)

高木邸内観2.jpg

一階の「リビング、ダイニング」であるが、縁側を通して日の光が差し込み豊かな内部空間をつくっていて、天井をなくして梁などの小屋組みを表しにすることで、空間に広がりをもたらしている。
今回のリファイン建築に対して、鉄筋コンクリート造の増築棟の建物の道路側から外観(下の写真)

高木邸増築.jpg

道路に面して、一階部分に駐車場があり、二階で母屋と渡り通路を通して繋がっている。
彼は、「室内は、100年前の躯体と現在の躯体が共生し、この家の歴史を物語る空間となった。都市も建築も時間の重なりによる歴史を持つべきではないだろうか。国土交通省が進める「200年住宅」の構想に一石を投じる事が出来たと考えている。」とコメントしている。

今回は、「青木茂建築工房HP」を参考に紹介しました。

今回は、ここまで!!

☆参考





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